TOPへ

肛門ポリープ

肛門ポリープとは

肛門には、歯状線という皮膚と粘膜の境目があります。一般に、「お尻の穴」という部分です。
排便時の刺激の繰り返しなどによって、この歯状線付近にできるふくらみを「肛門ポリープ」と言います。歯状線の内側にできるものもあれば、歯状線の外側にできるものもあります。また炎症性のもの、線維性のもの、硬いしこりになっているもの、茎のあるものなど、その形態や大きさは様々です。
しばしば、慢性の切れ痔と併発します。なお、腫瘍性の大腸ポリープとは異なり、肛門ポリープががん化するということはありません。

肛門ポリープは痛くない?
主な症状

肛門ポリープは痛くない?主な症状肛門ポリープができただけでは、基本的に症状はありません。歯状線の内側にできたポリープが排便時に脱出するという場合も、通常は指で押し込むだけで元に戻ります。
しかし、ポリープが便と擦れてかぶれ・出血・痒みを起こしたりすることがあります。一方で、通常痛みはありません。
その他、ポリープが大きい場合には、常に便意がある感じがしたり、残便感があったりというケースも見られます。

肛門ポリープの原因は?

肛門ポリープは、歯状線付近の皮膚・粘膜への繰り返しの刺激によって生じるものと考えられます。そのため、慢性的な便秘(便が硬くなる)、下痢が主な原因となります。 いぼ痔や切れ痔、痔ろうのある方は、特に肛門ポリープが発生しやすいと言えるでしょう。

肛門ポリープの
検査と検査・診断

肛門ポリープの検査と検査・診断問診で症状の有無や種類、痔などの既往歴をお伺いした上で、視診・触診、肛門鏡による検査を行います。
また必要に応じて、大腸カメラ(内視鏡)検査を追加し、診断します。

大腸カメラについて
詳しくはこちら

肛門ポリープの手術

肛門ポリープは、大腸ポリープと異なり、がん化の心配がありません。症状が気になる場合には、手術で切除します。日帰りでできる、比較的簡単な手術です。
なお、切れ痔やいぼ痔、痔ろうといった疾患がある場合には、それぞれに応じた治療も必要になります。これらの疾患を治療することが、大腸ポリープの再発を防ぐことにもつながります。

肛門ポリープを
放置すると?

先述の通り、肛門ポリープはがん化することがありません。そのため、放置した場合に健康が害される・命が危険にさらされるという心配はありません。
ただ、見た目が気になる、かゆみ・便意などの症状がある場合には、日帰りでの手術を受けることをおすすめします。もちろん、切れ痔・いぼ痔・痔ろうがある場合には、早急な治療が推奨されます。