MRI検査とは
MRI(Magnetic Resonance Imaging =磁気共鳴画像法)検査とは、強力な磁石を埋め込んだトンネル型の装置に身体を入れ、磁気・電波を用いて身体の中の状態を調べ、画像として表示する検査です。
脳・脊髄・内臓・筋肉・関節などの臓器のあらゆる角度の断面図を映し出したり、血管の画像を映し出したりすることが可能です。
患者様が磁気・電波を感じることはなく、痛みもありませんが、検査中は大きな音がします。
MRI検査で放射線は
使用しません
MRI検査は、レントゲン検査やCT検査と異なり、放射線を使用しません。そのため、被ばくも一切ありません。
また、痛みも一切ないため、安心して受けられます。
脳の血管
頭部
膝関節
腰椎
MRI検査はこわくありません
MRI検査はかつて、狭い空間に長時間入っている必要があることなどから、「こわい」というイメージを持たれていました。
しかし近年は、技術の発展によって短時間で撮影することが可能になっています。検査時間は20~30分(造影剤を使う場合は30~60分)程度です。
ただ、それでもやはり「こわい」というイメージを払拭できないということもあるかと思います。そういった場合には、その旨を医師にお伝えください。無用なMRI検査はもちろん行いませんが、必要である場合には、できる限りの準備・対策をして、検査の実施を目指します。
MRIによる脳ドック、
腰椎・膝関節ドック
MRI検査で何がわかるの?
見つかる疾患について
脳を含めた頭部、脊髄・脊椎、手足の骨・関節、肝臓・胆嚢・膵臓、子宮・卵巣、前立腺といった臓器について調べることができます。
MRI検査が有用な疾患(一例) | |
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頭部 | 脳の腫瘍、脳血管性疾患、変性疾患、脳奇形、外傷、脳血管のスクリーニング検査(脳ドック等) |
脊髄、関節など | 頚椎症、胸椎・腰椎のヘルニア、脊髄腫瘍、脊髄奇形、骨軟部腫瘍、関節の靭帯損傷、半月板損傷など |
胸部 | 胸郭、乳腺などの異常 |
腹部 | 肝・胆・膵の腫瘍性病変、胆道・膵管のスクリーニング検査(MRCP)など |
骨盤部 | 子宮、卵巣、膀胱、前立腺などの異常 |
MRI検査の流れと
検査時間
1ご来院後
検査当日、ご来院後、まずは金属などの磁性体の有無を調べ、事前に外していただきます。
2検査直前~検査開始
検査部位に、検査用器具(コイル)を装着します。検査中は大きな音がするため、耳を保護するためにヘッドホンなどをつけていただきます。また検査中に異常を感じた場合に備え、ブザーをお渡しします。
準備が整いましたら、装置を稼働させ、検査を開始します。
3検査中~検査完了
検査中は身体を動かさず、じっとしていてください。終始、装置の音(コンコン、ガーガーなど)が響きますが、磁場による正常な検査の音ですので、ご安心ください。また、電波により暑く、汗をかくことがあることをご承知おきください。
胸部または腹部の撮影の際には、こちらが出す合図に応じて、呼吸を止めていただくことがあります。
なお検査時間は、造影剤を使用しない場合で20~30分程度、造影剤を使う場合で30~60分程度となります。
服装や食事は?
MRI検査の注意点
食事について
検査前
- 造影剤を使用しない場合、食事・水分の制限はございません。通常通りの食事を摂ってください。
- 造影剤を使用する場合は、検査前の一食を抜き、以降絶食とする必要があります。水については、検査1時間前まで適量摂ってくださって構いません。
※絶食時、血糖降下薬は服用しないでください。その他、服用中のお薬については、担当医師にご確認ください。
検査後
- 検査後の食事・水分の制限はありません。
- 造影剤を使用した場合には、検査後は普段より多めに水分を摂ってください。造影剤の尿からの排出を促すためです。また、造影剤は一部が乳汁へと移行します。検査後24時間は授乳をしないでください。
服装、磁性体の
取り外しについて
- MRI検査に際しては、金属(ファスナー、下着のワイヤーなど)の付属する衣類を着ている場合には、検査着に着替えていただきます。
- 金属が含まれていなくても、吸着発熱素材を使った衣類(いわゆるヒートテック)は火傷の原因になることがあるため、“念のために”ということで検査着に着替えていただくことがあります。ご了承ください。
- 上記の理由により、脱ぎ着しやすい服装でお越しください。
- コンタクトレンズ、入れ歯は取り外していただきます。ケースをお持ちください。
- その他、磁気カード、金属類、補聴器も検査室に持ち込むことはできません。貴重品は保管しておき、検査後にお返ししますが、必要最低限のご持参とされることをおすすめします。
- マスカラ、ラメ入り化粧品・マニキュア、貼り薬、ピップエレキバンなども外していただきます。
MRI検査ができない方
必ずスタッフに申し出てください。
- 体内に金属のある方
∟心臓ペースメーカー
∟心臓人工弁
∟脳動脈瘤金属クリップ
∟人工関節
∟人工内耳
∟磁石脱着式入れ歯
など
- 妊娠している方、妊娠の可能性のある方
- 入れ墨、アートメイクを入れている方
- 閉所恐怖症の方
MRI検査の費用
内容 | 費用 |
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MRI(非造影) | 7,000円程度 |
MRI(造影) | 9,000円程度 |
※価格は保険適用で3割負担の場合です。